僕たちが届ける活動図鑑
中高生が自ら見てきた団体の中身を覗いてみよう!
今回インタビューしたのは...
佐藤 大介
“原発の被害者にも加害者にもならないため、アジアの仲間たちと手をつなぐ”
ぼくの書いた記事
「ここ見て!」ポイント
- ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン 事務局長
ノーニュークス・アジアフォーラムはどんな活動をしている団体ですか?
ノーニュークス・アジアフォーラムは「核も原発もないアジア」を目指すための、アジア各国のNGOや草の根の人々が手を取り合うネットワークです。アジア各地の反原発運動の現場で、「ノーニュークス・アジアフォーラム」と題する国際シンポジウムを数年毎に開催し、市民の連帯を深めてきました。
佐藤さんはなぜ原発に反対するようになったのでしょうか?
大阪の日雇い労働者の町で、労働者へ仕事を紹介したり、賃金未払いや労働災害の相談を受ける福祉の仕事をしていました。しかし1981年頃に、杜撰な管理の下で労働者が被ばくさせられるという相談を多く受けました。問題の重大さを感じたので、当時の職場へ働きかけを行い、放射線管理区域内での仕事を日雇い労働者に紹介することを止めさせました。原発は貧しい地域に立てられ、原発の運転は下請け労働者や日雇い労働者のような弱い立場の人に被ばく作業を強いることで成り立っています。日雇い労働者に被ばくを強いる仕事を紹介したくないという思いから、私の反原発運動はスタートしました。
韓国や台湾は日本と比べると全体的に社会運動に勢いがあり、若い人の参加も活発なように見えます。それを見て、日本の運動を良くしていくためのヒントのようなものはあるでしょうか。
日本では私を含む60~70代くらいの人たちは、自分たちの運動のスタイルを変えることができませんでした。昔のままの言葉づかいで偉そうに演説したり、堅苦しいシュプレヒコールをするだけでは、若い人も一緒に運動しようという雰囲気にはなりません。韓国や台湾は非合法運動や実力闘争も含め、多様で深い運動の歴史をもっていますが、年配の人たちは自分たちの運動スタイルを変えてきています。若い人を前に出し、自分たちは偉そうにしません。彼らの歴史は引き継いでもらいつつ、時代に合わせた変化も受け入れているところが尊敬に値します。
社会運動に関心をもつ若者や、記事の読者に向けてに伝えてたいこと
いろんな国へ行って、友達を増やしてください。アジアのいろんな国へ行き、そこで友達ができると、逆に日本のいろんなことも見えてきます。そのためにノーニュークス・アジアフォーラムに参加してもらっても良いですし、旅行に行くのも良いと思います。また、観光地を見物するだけでなく、運動の現場にも参加してみると良いと思います。
子どもの頃になりたかったものは?
映画監督です。高校生の時に家出をして、2か月ほど広島のパチンコ店で働きました。店長に気に入られ、店を継がないかと誘われましたが、「人が損したと思うお金で儲けたくない。映画監督なら人が『ああ良かった』と思うお金で儲けられる」と言って断りました。とんでもなく失礼だった。その店長は在日朝鮮人で、差別を受けて仕事がうまくいかず、何度も仕事を変えてたどり着いたパチンコが自分の人生だと語ってくれました。社会に存在する差別について考えるきっかけにもなった経験でした。
TSU-RU
TSU-RUでは、社会運動に取り組む人々を紹介していきます。